訪問介護の良い点と資格がなくても長く働ける職場で大事なことは…!30代女性介護職経験者に聞いてみました

こんにちは!介護職のリアルで広報担当を務めるアズサです。
この企画では、これまで介護職で働いた方や現職の方を対象に、介護職についてのリアルな声をお届けしています。

今回は介護職として7年半勤め、出産を機に退職して現在は子育て中の女性Aさん(長野県在住・30代)にお時間をいただき、インタビューをさせていただきました!

登場人物

インタビュー担当介護職のリアル広報担当 アズサ

インタビュー相手元介護職 長野県 Aさん 30代女性

本日はお時間をいただきありがとうございます!
Aさんは現在子育て中とのことですが、以前はどんなお仕事をしておられましたか?

社会福祉法人の会社で、7年半ほど介護職をしていました。
規模の大きい会社だったので、特養やデイサービス、訪問介護などさまざまな介護事業があり、私は在宅介護(訪問介護)を6年やり、その後特養で1年半勤めました。

介護施設に入ったきっかけは何だったのでしょうか?

最初は介護職になりたくてなったわけではなかったんですよね(笑)
大学を卒業するときに就職難で、「とにかく内定が欲しい」という気持ちが強かったんです。

就職難だったんですか?
それは大変でしたね。

ええ、高校を卒業して大学の文学部に入ったのですが、将来やりたいことも決まっていなくて、いざ就職というときに就職難になってしまって困りました。

「とりあえず普通の会社に入ろう」と思って、最初は事務職を探したのですが、あちこちで採用試験を受けてもなかなか内定がいただけませんでした。

そんなときに、たまたま介護事業を行う会社が合同説明会を行うと聞いて、資格がなくても大丈夫ということだったので、「話だけでも聞いてみようかな」と思って参加したのです。

説明会に参加してみて、どうでしたか?

一般企業の人たちとは、だいぶ雰囲気が違うなと思いました。人事担当の方がとても熱意があって、「人間の尊厳を大切にする」という企業の理念にも惹かれました。

それで施設見学に行ったところ、さらにスタッフの方の熱い想いに感動し、その後正式に採用試験に申し込んで内定をいただきました。

新卒で介護の仕事につくことは、それまでに考えたことがありますか?

ぜ~んぜん!まったく考えていませんでした(笑)
福祉関係の学部でもないし、まさか自分が介護職につくとは、夢にも思っていませんでしたね。

そうだったんですか!
まったく未知のお仕事だったんですね。
そうなると、就職した当初は戸惑うこともあったでしょうね。

はい、最初はお年寄りとどう接して良いかわからなくて、かなり苦労しました。
介護はコミュニケーションが必要な仕事ですが、特に自信があったわけではなかったので、戸惑うことも多かったです。

でも、続けていくうちに少しずつ慣れていって、そのうちに利用者さんとも打ち解けられるようになりました。
そうしたら仕事が楽しくなってきて、「意外と自分には合っていたのかな?」と思うようになったんです(笑)

へ~~!
そういうこともあるんですね!

ええ。
仕事って、やってみないとわからないものだなぁと思いました。
ただ、私はもともとおばあちゃんが大好きでしたし、お年寄りに対して抵抗がなかったというのは、大きかったかもしれません。

いま新卒がまた就職難になっていますけど、Aさんはどう感じていますか?

あちこちの企業を受けて片っ端から落ちると、落ち込んでしまうこともあると思います。私もそうでした。
でも、ちょっと視点を変えてみると、仕事ってあるんですよね。介護関係の企業なら、内定は出やすいと思いますよ。

私は介護のことがよくわからずに就職したので、最初の頃は厳しく指導されたこともあり、「辞めたい」と思ったこともありました。
でも、負けず嫌いなところがあるので、「こんなことで辞めたくない」と思ってがんばっているうちに、そのうち慣れてしまいました(笑)

なるほど~~!
最初は大変でも、ちょっと我慢してがんばっているうちに、慣れてくることもあるんですね。

そうなんです。
私の場合は、たまたま新卒で入った会社がとても熱意のある会社だったので、自然と長く続いたのだと思います。

でも、たとえ勤めた会社の人間関係が悪くて辞めることになっても、介護職ならぜんぜん心配いりません。
求人が多いので、他の会社には移りやすい
し、「まずはやってみよう」と思ってお試しで働いてしまった方が良いのでは? と思います。

Aさん的に考えて、どんな人が介護職に向いていると思いますか?

人に対して興味があって、ご高齢者に抵抗がない人なら、仕事をしていくうちに慣れていくと思いますよ。

では逆に、介護職に向かないのはどんな人でしょう?

利用者さんから文句を言われてしまうような人は、向いていないと思います。
たとえば言い方がキツい人や、そもそも介護や介助することに抵抗感がある人は、仕事を続けられないかもしれません。

介護のお仕事って、けっこう大変なイメージがあるのですが、Aさんは大変ではなかったですか?

私も最初はそう思っていたんです。
でも、私が担当した仕事は介護度の軽い人が多かったので、思ったほどの大変さはなかったですね。

訪問介護の仕事は、お部屋のお掃除や料理など、家政婦さんと同じような仕事をします。利用者さんをお風呂に入れたり、おむつを替えたりもしました。こういう介護の仕事は、私としては特に大変さは感じなかったです。

訪問介護で大変だったのは、介護の仕事自体というよりも、移動の時間です。多いときは8件ぐらい回ることもあって、利用者さんのお宅を移動するときに、時間がないと焦ったりして大変でした。
でも、上司がとてもいい人だったので、ちょっとぐらい大変でも「ま、いいか」って思えるような環境でしたね。

それはラッキーでしたね!
特養で働いていたときはどうでしたか?

特養の仕事に移ってからは、移動の大変さはなくなりました。
早番と遅番があって、早番はまず利用者さんを起こし、おむつやトイレの介助、朝ごはんの配膳・介助をします。食事が終わったら、トイレやお部屋に連れていきます。

遅番は利用者さんをお風呂に入れ、夕食の配膳・介助をし、後は早番と同じような感じです。
空き時間は利用者さんもテレビを観たりして、自由に過ごしているので、それを見守るのが私の仕事でした。

特養でも特に大変だという気持ちはなく、淡々と仕事をしているという感じでしたね。

そうなんですか!
介護施設というと、あくせく働くイメージをもっている人も多いのですが、意外と淡々と働いているんですね。
休みはきちんと取れていましたか?

けっこう取れていましたよ!
月に8日~9日休めました。

年末年始や夏季休暇がないのは残念でしたけど、有給休暇もバッチリ使えましたし、連休も取りやすかったです。
年間の休みを合計すると、115日ぐらいでした。

大企業並みとはいかないまでも、けっこう休みが取れたんですね。
お給料はどうでしたか?

お給料は、さすがに一般企業のようにはいきませんでした。
初任給が15万円、ボーナスは2ヶ月分出て、年収は200万円ちょっと(汗)
7年ぐらい勤めても、お給料はあまり変わりませんでした。

役職につくと手当はつきますけど、それも月数千円程度です。

ええ!それはちょっと厳しいですね。

たしかに(笑)
お給料面だけを考えるとそうなのですが、人間関係が良かったので、7年半続けてこられたのかなと思います。

働いているときに、不満はほとんどなかったですね。
他のスタッフも、お給料面に不満を感じて辞める人はいませんでした。

なるほど!
どんなに高いお給料をもらっても、人間関係でストレスが溜まってしまっては、元も子もありませんものね。

そうなんです。
私にとって、やっぱり働く上で一番重要なのは、人間関係かなぁ。

介護職について良かったと思うのは、どんな点でしょうか?

やっぱり「楽しいこと」かなって思います。

素晴らしい~~!
仕事が楽しいのは何よりですよね。

ええ。利用者さんが、昔の話をよくしてくださるんですよ。
「こういう仕事をしていたんですよ」とか、「出産のときはこうだった」とか。

そうやって利用者さんと触れ合っているうちに、その人の考えがわかってくるのが楽しいですね。
認知症の方はわけのわからないことを言ったりするんですけれど、そういうときに冗談っぽく返すと、一緒になって笑ったりします。

もちろん最初からそう思えたわけではなく、やっていくうちに好きになったという感じです。

逆に介護職について大変だったことはありますか?

頭のしっかりした利用者さんから、たまにクレームを入れられることがあって、それはけっこう辛かったです(汗)

クレームって、どんなクレームですか?

「ここをもっとこうしてほしかった」というようなことを、私以外の人に言うんですよ(笑)
それって辛くないですか?

わかります!
それ、すごく辛いです。
「言うんなら、面と向かって言ってくれ」って感じですよね!

そうなんですよ~。
特養にいたときは精神の病気をもっている人も多かったので、たまに暴言を吐かれたり、ときには叩かれたりしたこともあります。

ただ、そんなときは職員の皆さんが味方になってくれたので、そこまで落ち込むこともありませんでした。

素晴らしい!
やっぱり持つべきものは「いい職場仲間」ですね。

そうなんです。
本当にそう思います。

ところで、介護職員として勤めていくと、将来的にどんなキャリアパスが描けるのでしょうか?

私が勤めていた会社では、こんな感じでした。

【介護職におけるキャリアパスの一例】

1.一般の介護職

2.副主任

3.主任

4.生活相談員(ケアマネージャー兼任もあり)

5.施設長

なるほど~~!
副主任や主任を経験した後は、生活相談員やケアマネージャーになる人もいるのですね。

はい、生活相談員やケアマネージャーは、介護の実践を長年経験した人にはピッタリの仕事だと思います。
さすがに施設長になれる人は、限られてますけどね(笑)

これから介護職につく方に向けて、アドバイスをお聞かせください。

介護職の仕事につくのは、最初はとても不安だと思うのですが、興味があるならまずは「やってみる」ことから始めましょう!
あれこれ考えて悩むよりも、やってから考えた方が早いと思います。

あと、介護職は職員同士の人間関係が悪くて辞めてしまう人も多いので、職場選びには注意が必要です。

聞いた話ですが、介護職員の中にボス的な感じの人がいるところは、大変だそうです。自分のやり方を職員に押し付けたり、指示に従わないと怒りちらすような人もいるようで…

ひゃ~~!ほんとですね(汗)
そんなところに入っちゃったら、ストレス溜まりまくりかも!

施設見学に行ったときに、職員の様子を注意深く観察して、施設の噂などもできる限り集めた方がいいと思います。

貴重なアドバイスをありがとうございます!
Aさん、今回はお時間をいただき、ありがとうございました。

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