介護福祉士の資格取得方法

実務経験ルートとは

介護福祉士の資格を取得する手段のひとつとして、介護施設に入職して現場で介護業務の実務経験を一定期間積んだ上で国家資格を受験するという方法があります。

介護系の学校を卒業していない、あるいはこれまで介護業界で働いたことがない、全くの未経験の方は、この実務者ルートを経て介護福祉士の資格を取得するのが一般的です。

事前に取得しておくべき資格は?

介護福祉士の国家試験を受験するためには第一に「介護職員実務者研修を修了していること」という条件を満たさなければいけません。

介護職員実務者研修は介護と医療的ケアに関する幅広い知識と技能を習得させる目的で2013年からスタートした制度で、450時間のカリキュラムをすべて修了しないと介護福祉士の受験資格を得ることができません。

この研修を受けることで、施設に配置が義務付けられている「サービス提供責任者」になることもできます。また、たん吸引や経管栄養という医療行為も可能となります。介護業界でステップアップするための登竜門とも言える研修です。

実務者研修修了しなくても受験資格が得られる!?

介護職員実務者研修の前身である介護職員基礎研修を修了している方は、たん吸引等研修(第一号または第二号研修修了、及び実地研修修了)を受講するだけで介護福祉士の受験資格を得ることができます。

しかし、介護職員基礎研修は2013年に制度が終了してしまったので、今から介護福祉士の取得を目指す未経験の方は介護職員実務者研修を必ず受けなければいけないということになります。

必要経験年数は何年?

介護福祉士の受験要件としてもう一つ挙げられるのが「対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年かつ従事日540日以上」というものです。

もう少しわかりやすく説明すると、まずは対象となる施設で、対象となる職種(介護職)で従業員として3年以上働く必要があります。たとえば、3年前に就職して最初は事務職で1年働いた後に、介護職に移った方は2年しか経験がないため、もう1年実務経験を積む必要があります。

ただ、3年従業員として雇われていたとしても、休日などは施設によって異なります。また、他の業務を行う可能性もあるため、一概に必要な実務経験が積めたとは判断しづらいものです。そこで、介護の仕事に540日以上従事するという条件が加えられています。

実務経験の対象となる施設(事業)とは?

次は要件の「対象となる施設(事業)」について考えてみましょう。いくら介護の仕事に携わっていても、それが対象になっている施設あるいは事業でなければ実務経験を積んだとはみなされません。

「社会福祉施設」「病院の病棟・診療所」「介護等の便宜を供与する事業」が対象となる施設(事業)とされています。

社会福祉施設は特別養護老人ホーム、障害者(児)施設、地域福祉センターなどが挙げられます。

「病院の病棟・診療所」はその名のとおり、病院や診療所などの施設を指します。

「介護等の便宜を供与する事業」は社会福祉施設、病院の病棟・診療所以外の事業で、高齢者・障害者(児)を対象とした介護職員・訪問介護員として配置されて、主な業務が介護等である施設や事業のことを指します。

特別養護老人ホームや障害者施設などで介護職として働くのであれば間違いなく介護福祉士の受験資格が得られますが、民間の介護施設で働く場合は事前に対象施設であるかどうか確認しておきましょう。

実務経験の対象となる職種、ならない職種とは?

次に「職種」について考えてみましょう。どの施設でも「介護職員、介護従事者」が対象となっています。病院の病棟・診療所の場合は看護補助者や看護助手、社会福祉施設の場合は介護従業者、介助員、支援員(特別養護老人ホームのみ)も対象となります

介護福祉士資格試験に向けた準備

介護福祉士の国家試験は簡単なものではありません。ちゃんとポイントを抑えて勉強しないと合格は難しいです。資格スクールや学校、予備校などが開催している介護福祉試験の対策講座などを受ければ、介護の知識だけでなく試験を突破するためのポイントやノウハウも教えてくれるので、合格する確率が高くなるでしょう。

受験資格を満たすには

介護福祉士を目指すのなら受験資格を満たすのが第一優先です。介護職自体は未経験・無資格でもなれるので、まずは対象となっている介護施設に入職して540日以上の経験を積みましょう。

同時に、もう一つの条件である介護実務者研修を修了する必要があります。実務者研修に関しても資格スクールや学校、予備校などで実施しています。通信講座を取り入れているスクールもあるので、働きながらでも修了することが可能です。

介護福祉士になるなら、「現場で経験を積む」「介護実務者研修を受講する」そして「試験対策をする」という3つのことを行っていくことが重要だと言えます。

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