資格の種類

介護職に関する資格は多く、代表的な9つの資格をご紹介。資格の取得条件や、取得方法などをあわせて解説します。

1.介護職員初任者研修

その名の通り一番初級者向けで、介護業界の第一歩と言える資格です。130時間の研修を受けて修了試験(筆記)に合格すると修了資格が与えられます。以前は「ホームヘルパー2級」という名称で呼ばれていました。

研修を通じて介護に関する基礎的な知識や技術を取得することができます。年齢、学歴などの受講要件は定められておらず、介護業界での経験の有無も問われないため、未経験者でも受講することが可能です。介護職員だけでなく、自宅でご家族を介護されている方が正しい知識を身につけるという意味合いで受講されるケースもあります。

前述のとおり130時間の研修を受けなければいけませんが、資格スクールの通信講座などを活用すれば、普段は仕事などで忙しい方でも比較的スムーズに取得することができます。

2.介護職員実務者研修

介護職を対象にした、基本的かつ実践的な知識や技術を学ぶ研修で、初任者研修のワンステップ上の資格と言えます。

介護福祉士試験では介護職員実務者研修を修了していることが受験要件とされているため、介護福祉士の資格を取得するためには必ず受講しなければいけません。介護の事業者に配置が義務付けられている「サービス提供責任者」も実務者研修を修了していることが要件となっています。また、この研修を受けることでたん吸引や経管栄養という医療行為を行うことが許されます。

介護業界で活躍したいなら必ず受けておきたい、介護職の登竜門と言っても良い資格です。

3.ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護が必要な方の状況や環境に応じて、適切な介護サービスを提供するためのケアプラン(計画)を作成します。さまざまな介護サービスがあるなかで、利用者さまにとってもっとも良いものを選んでご提案し、サービスが受けられるように行政や介護施設等の関係機関と調整する役割があります。

利用者さまやご家族のご要望や状況に合わせて計画を立てるという仕事は、介護職とは異なった難しさとやりがいがあります。もちろん、介護に関する知識が問われるため、介護職員初任者研修の資格を保有してなおかつ5年の実務経験があることが受験要件となっています。

介護法人や施設によってはケアマネジャーの資格取得が昇進や昇格の要件となっている場合があるので、キャリアアップを目指している方にもおすすめです。

4.介護事務(事務職のノウハウ)

介護事務は介護施設などで事務仕事全般を担当するスタッフのことを指します。介護報酬請求業務や経理、備品管理、広報、電話応対、介護職員のサポートなど、幅広い業務を担当します。

介護職のように現場で介護の仕事に携わることはありませんが、介護施設を支える裏方であり、重要なポジションと言えます。また、窓口として利用者さまやご家族の方とお話する機会は数多くあります。

「介護事務」という国家資格はありませんが、民間資格はいくつかあります。介護の知識だけでなく、パソコンの操作や経理など、幅広い知識やスキルが求められます。

5.介護福祉士【国家資格】

介護福祉士は介護業務に特化した国家資格です。「介護職員実務者研修修了」「3年以上の実務経験」といった受験資格を満たして、はじめてチャレンジできます。ある程度介護の専門的な知識と技術が必要とされる問題が出題されるため、合格難易度も高めです。

それだけに保有者が少なく、介護福祉士の資格があれば介護スキルが高いとみなされるので、チームリーダーやユニットリーダー、施設長といったステップアップも見込めます。また、生活相談員やサービス提供責任者を目指すこともでき、介護職としてキャリアが大きく開けます。介護職としてキャリアを磨きたいなら、ぜひとも目指したい資格です。

6.レクリエーション介護士2級

利用者さまの生きがいや気分転換になり、心身機能の維持にもつながるレクリエーションに特化した資格です。

高齢者が健康に過ごすことができるようになるレクリエーションの理論や実行スキル、楽しんで取り組んでもらうためのコミュニケーション能力などを身につけることができます。この資格を取得することで、介護職としての仕事の幅も拡がります。

7.介護予防運動指導員

運動や筋力トレーニングなど、利用者さまの身体のセルフケアの指導に特化した資格です。予防運動を実施することで、身体機能の維持だけでなく、転倒事故や尿失禁などさまざまなトラブルを防ぐことにつながります。

高齢化が進む近年では特にニーズが高まっている資格の一つで、介護施設はもちろん、リハビリセンターや高齢者向けのスポーツクラブ、運動機器メーカーなどでも介護予防運動指導員の資格保有者が活躍しています。

8.福祉用具専門相談員

介護リフトやベッド、車椅子などの介護用品を、利用者さまやご家族と介護職員双方の立場から使いやすいものを選び、提案する仕事です。使い方の説明やアドバイスなども行います。

福祉器具貸与事業を行う場合、事業所に2名以上の福祉用具専門相談員を配置することが義務付けられています。厚生労働大臣が指定した教育機関で講習を受けることで資格を取得できます。

9.社会福祉士

社会福祉援助に関する専門的な知識と技術を保有してることを証明する国家資格です。高齢者のみならず、身体障がい者や知的障がい者、精神障がい者、生活困窮者、虐待の被害児童など、社会福祉を必要としてる幅広い人達の援助を行います。

社会福祉が必要な方やご家族から相談を受け、医療機関や保険期間、介護施設と連携し、適切な援助が受けられるようにサポートするのが社会福祉士の役割です。

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